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LIMAボトムライン2003年秋冬号
LIMA'S Bottom Line Fall-Winter 2003

ライセンシング : ロイヤルティ収入だけではないもの

− 更なる発展へ向けての変化 -

LIMAプレジデント チャールズ・リオット
 夏はどこへいってしまったのでしょう? もう新学期の時期となりますが、つい先週末に夏の大ヒット映画が公開されたような気がしています。パワフルな10−20代向けのマーケットでは、まもなく日焼け用ローションや最新の秋物ファッションを扱い始めるでしょう。我々がそれが何かを知る前に、子供達はそのシーズンの“マストアイテム”である玩具を欲しがるでしょう。このような場合、古いことわざは正しいことを言っていると感じられます−−“物事が変化すればするほど、その根本は同じであり続ける”。しかし、そうとも限りません。時には、進化する為には変化が必要なのです。

 ライセンシング業界においては、ここ数年でビジネスが行われる方法に著しい変化が見られました。例えば、多くのライセンサーやライセンシーの間で行われるビジネスのプロセスはかなり高度になりました。市場調査により一層時間をかけ、商品開発をしたり、よりクリエイティブな思考を持って商品拡大をしたり、あるブランドに関しては、よりグローバルな思考プロセスを持って新しいライセンシングプログラムを開発しています。また、ライセンシングビジネスにおいて、リテーラーが重要な要素になったということだけでなく、場合によってリテーラー自身がライセンサーとなり、ライセンシーとなっています。

 世界的に不景気が続いている中で、ライセンシング産業はこの一年半、比較的好調でした。LIMAがスポンサードしている「The 5th annual Harvard/Yale Statistical Study of the Licensing Industry(ハーバード/イェール大学によるライセンシング産業統計・第5版)」によると、アメリカ合衆国では、2002年のライセンシング活動のロイヤルティ収入は、合計58億3,100万ドルとなっており、前年度と比べると4%アップしています。また、アメリカよりは少ないが、ヨーロッパにおける主なライセンシング市場においても、同様に伸びが見られました。このライセンシングビジネスの世界的な発展は、特に不景気な今日において、非常に嬉しいニュースです。また、上記の統計によると、事実上あらゆるカテゴリーにおいて伸びがあることが分かります。スポーツ、ブランド/トレードマーク、アートのライセンシングカテゴリーにおけるその成長は、エンターテインメントカテゴリーの2倍です。明らかに、消費者のライセンシング商品に対する関心は、衰えていません。実際、彼らの欲求が増大していることをはっきりと統計の数字が表しています。

 また、ライセンシング産業全体の発展は、最近のライセンシングショーにおいても反映されています。最近の記憶では、他のどの産業のイベントよりも景気の良い雰囲気をもっていたのではないでしょうか。それに加え、入場者数は非常に多く、前回よりも7.5%以上増加しているのです。

 それでは何故、他のさまざまな産業とそのトレードショーの下降傾向に反して、ライセンシングは良い方向へ向かっているのでしょうか。それは、我々の属するライセンシング産業は、変化を遂げてきたということ、そしてその変化が常に更なる発展を目指しての変化であったからだと確信しています。我々は、ビジネスのやり方やライセンシングの見方を変え続けています。そしてこのことが、先行き不安な経済にもかかわらず、ライセンシング産業が新たな傾向において発展することを可能にしているのです。

 この非常に競争の激しいビジネス環境において、多くの企業が収益アップの為の能力を向上させる新たな方法を捜し求めています。ライセンシングは比較的低価格(企業/トレードマーク/ブランドにとって)で、また多大なリスクなくこの目標を達成出来る、ということを我々は知っています。

 しかし、ロイヤルティ収入からの収益は増大するという見通しが、ブランド所有者がライセンシングプログラムを構築する際の唯一のモチベーションなのでしょうか?おそらく、かつてはそうだったのでしょう。しかし最近では、多くのブランド所有者は、優れたライセンシングプログラムがそのブランドの確立にもたらす金銭以外の恩恵こそが、彼らを本当に駆り立てるものである、というように認識しています。

 コーポレートブランドの所有者に対しては、ライセンシングは彼等の消費者の間で、販促プロモーションの印象を増大したり、ブランド認知を高めたりすることが出来ます。またライセンサーにとっては、ブランドとそれを崇拝する消費者の絆を強化することを可能にしています。それは、コア商品の売上に明確に影響を与える素晴らしい恩恵です。また、スポーツプロパティに関しては、ライセンシングは現状のファンと共有するブランド価値を確立しますが、更に通常のスポーツの領域を越えたブランドの体験まで広げることによって、新たなファンを獲得するのに役立っています。オリジナルアートの売上のスランプにあえいでいる多くの現代のアーティストにとっては、ライセンシングは息の長い収益の流れを作ることに加え、ブランド展開やブランド名認知に役立っています。

 現在、洗練されたブランドの所有者が、ライセンシングは単にロイヤルティ収入にとどまらないものであるという事実を理解しているのは明らかです。付加的な収益は魅力的なものであることを誰も否定しないなかで、多くの人々にとってブランド収益は貨幣利益をはるかに凌ぐものであるということは、ますます確かなことになってきています。

 これはライセンシング産業に携わる我々全員にとって嬉しいニュースであり、我々が成長し、変化し続けるにつれて、さらに力を発揮することが可能となることを示しているのです。

 

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