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LIMAボトムライン2001年春号
LIMA'S Bottom Line spring 2001

古いものこそ新しい!
by メイヤー・J・ジャネット
(デザイン・プラス社社長・ライセンシング・コンサルタント

 

 新しいものとは?

 無知とは恐ろしいものである。まわりは新しいものだらけではないか! 君の使ってる携帯電話に、カーナビに、パソコンに、テレビにラジオ、新聞、雑誌には新しいものがいっぱい紹介されている。1人の人間がいったいどれだけの量のニュースや解説番組を吸収できるというんだろう? 1日24時間ニュースや天気情報を必要としている人間なんかいるだろうか? 我々は壊れた掃除機のように情報を吸い込み続けるだけだ。この手の追求や努力で利口になれるなら結構なのだが。

 たしかに。

 我々は自分たちの置かれている混乱した状況については知っていても、この先どんな事が起こるかを予想する洞察力には実に乏しい。ゆえに、ライセンシング・ショーの近づきつつある今、この先何が「すごく新しいこと」になるのかについて考えてみたい。

 昨年ショーの商取引はベンチャー・キャピタルと若きテクノクラートたちに圧倒された形だった。彼らのインターネット・ソリューションは産業を革新しつつあるかに見えたが、現実はそうはうまく行かなかった。誰が生き残って、彼らのビジネスモデルがどう変わったかを見るのは面白かった。
 しかし、あいにくビジネス全体が文字通り風船のようにしぼんでしまった。グローバリゼイションは新しいフロンティアとなるのだろうか? ライセンサーは急激に国内市場から世界にむけての拡張路線に変更するのだろうか? そもそも、こういった状況は別に新しいことではない。ライセンサーはとうの昔からライセンスド商品を輸出しており、これは経済学の語られる限り継続されることだろう。欧州とアジアにおけるライセンスド商品の販売をコントロールするという難事業とそれにともなう混乱については、また別の話である。こうした動きが実を結ぶためには、根本的な文化の再編が必要だろうから。

 通常のライセンシング・プログラムはともかく、消費者の心を捉えるという点では、ショーに新しいものは何もないということになる。しかし本来そういうものなのかも知れない・・・「温故知新」と言うじゃないか。今こそ古いものについてもう一度考え直す時だと思う。基本に戻るべきだ。

 ライセンシング・プログラムの理解が進むにつれ、末端消費者と媒体との関係とが重要視されることになった。21世紀の経済は、もはや新しいモデルや経済パラダイムは存在しないことを明らかにした。ビジネス・サイクルは存在するし、利益はいまだ経常されるし、消費者は王様のままだ。
 生き残るため我々に残された唯一の道は、彼らの期待に応え、それを越えることである。もちろん末端消費者はライセンシング産業のこうした努力を黙殺するに違いない。熱心なコレクターや気まぐれなミーハーは別として、「ライセンスド商品」を買うぞ意気込んで朝起きる人などいないのだ。ライセンサーが売り上げを伸ばす効果的なプログラムを作るためには、ターゲット層のライフスタイルをしっかりと把握し、彼らのいわば代理人である小売業部門と密接な協力関係を続けることしかない。
 業界内について言えば、我々はまだブランドやマーケティング関係者から十分な尊敬を得てはいない。この市場資金沈滞の時代において、我々はある程度可能性のある場として存在感を出したい。我々のなすべき事は、重役会議のお歴々の経済感覚に訴え、マーケティングにおいライセンシングは説得力のある拡張分野であると認知してもらうのだ。
 ライセンシング・ショーでは通常の商取引だけでなく、我々が奉仕している消費者への再献呈、及び業界外の人々にのプロ意識のアピールとして受けいれてもらいたい。こうしたアプローチの結果は報道に値するだろう。

 

 

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