ディズニー玩具の承認審査方式:小さな魔法
by ティム・キプリン
(ディズニー・コンシューマー・プロダクツ社世界玩具担当副社長)
さて、ライセンシーの皆さん、あなたは今まで何度次のような台詞を使ってきましたか?「このモデルでは色が少し薄いね。作りそのものはいいんだが」とか「今日発売しなくちゃいけないけど、すぐに手直しを入れる予定だから」あるいは「ああ、これは変えられるね」(製品が既に出荷済みと重々承知の上で)
わたしはマテル社で数年間ディズニー製品を担当しましたが、上記の台詞は全て使いました。だから手直しが幾度も入ることは十分承知です。
テンポが早く、締め切りにうるさいキャラクター商品ライセンシングの業界において、承認審査は恐ろしくイライラさせられることの連続です。しかしこのプロセスはわたしたちのビジネスにとって非常に重要なものでもあります。今日のライセンシー・パートナーにとって、キャラクター商品の公式な許可取得が必要な事は常識です。ライセンサーは自分の商標と著作権は正当に保護されていることと、創造的が継続して保たれることを確認する必要があります。
ではわたしたちが大変な思いをしなくても承認審査を行うには、どうすればいいのでしょうか?どうすればライセンサーの段階で適当な構成物が揃っていると確認できるのでしょう?(とくにここディズニー社では、実に多くの構成物が必要なんです!)どうすればライセンサーに彼らのスケジュールを中止せよと言わずにすむのでしょうか?
実のところ、このプロセスは今後も常に骨の折れるものであり続けることでしょう。しかしわたしたちはディズニー・トイズにおいて、この苦労を最小限にする幾つかの方法を考案してきました。以下のいずれかの方法が、あなたのお役に立てばと思います。
1.早い段階にプロパティーをライセンシーに提示
これこそコロンブスの卵。長年の議論の結果、次の主要映画の生産ラインの準備段階において、ライセンシーのためだけでなく、わたしたちの側のスタジオチームのための進行予定もいれた、非常に詳細な「範囲計画カレンダー」を作成することにしました。ディズニーの主要アニメーションの制作グループは、進んでわたしたちのプロセスに協力してくれたので、今では16から20ヶ月前のプロパティーについてを、主要ライセンシーに提示できるようになりました。
2.毎週必ず、予定承認ミーティングを開く
わたしたちのカテゴリー・チームとライセンシー担当者は、定期的に承認ミーティングを開いています。ライセンシー担当者は毎週、わたしたち創作チームと会議室で顔をつき合わせます。ミーティングはテレビ会議の形をとることが多いですが、とにかく必ず開きます。
3.可能な限りにおいて、実際に会って承認を得る
わたしたちのチームは定期的に「全員参加」で行うクリエイティブな承認のための長時間会議を開く事にします。そこでは販売とデザインのチームが差し向かいで話し合い、協力して問題を解決し、新しい見方を試み、互いの理解を深めるのです。こうしたミーティングにより、郵便やファックスのたらい回しや曖昧な変更が無くなり、製品開発スケジュールが数週間縮まります。
4.真に優秀な、細部にもこだわるプロジェクト・マネージャーを雇う
ありていに言いましょう。承認審査においては、非常に細部にこだわり、しかも高圧的な態度の人がいる一方、まったくそうでない人もいます。自分について言えば、わたしはおよそ完璧とは言えませんでした。しかし、ディズニーのカテゴリー・アソシエイツは毎年この承認審査で何百もの製品管理しているだけに、人事を熟知していました。彼らは明確で具体的な予定表には従わず、自分の力量で管理を行いました。彼らは同時に数々のプロジェクトを直接指示し、私のような種類の男は放っておいたのです。この仕事において正しいマネージャーを選ぶということは、ライセンシーとライセンサーの両方にとって死活問題です。
これから数ヶ月に渡って、わたしたちはもう少し時間をとって−−いくぶんの痛みも伴って−−承認審査につい考えるつもりです。特に、わたしたちは次の年早々には、インターネットによる提出・許可システムを取り入れることでしょう。その方式は全ての製品とライセンシー・パートナーに有効という訳にはいきませんが、より伝統的なアート作品や梱包における承認を合理化する助けとなるはずです。
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